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奥義「ナイハンチ(ナイファンチ)」を極める 空手の奥深い世界

ナイハンチを演じる本部朝基 技術・鍛錬の基本
ナイハンチを演じる本部朝基
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空手には様々な型がありますが、その中でもナイハンチは特に重要な型の一つです。ナイハンチは、空手の基本となる動作や原理を体得するための型であり、空手の奥義を学ぶために必要不可欠な型です。

ここではナイハンチの特徴と実際の型の動きを解説します。

ナイハンチは空手修行の出発点

 ナイハンチは空手の中でも最も基本的な型の一つであり、古くから初心者に教えられてきました。「形はナイハンチに始まり、ナイハンチに終わる」という言葉がある様に、ナイハンチは空手修行の出発点であり、空手を学ぶ者にとって重要なスタート地点となる型です。

特に首里手や泊手の流派では、ナイハンチが最初に習得すべき基本的な型として位置づけられ、長い間重要視されてきました。一部の流派では、ナイハンチの立ち方を「ナイハンチ立ち」と呼び、騎馬立ちと区別する(騎馬立ちの方が若干腰を落とす)ことも行われています。

過去において、首里や泊地域の空手家にとって、ナイハンチは空手修行の基盤として受け継がれ、練習されてきました。小林流開祖である知花朝信も、糸洲安恒からナイハンチを学び、基本を磨きました。糸洲は後に体育空手としてピンアンを作成しましたが、それでもなおナイハンチを大切に教え続けたと言われています。

松濤館流の儀間真謹も師範学校時代に糸洲や兵式教官の屋部憲通からナイハンチを学び、それを基礎として練習に励んでいました。要するに、ナイハンチは空手の基礎を築く上で欠かせない重要な型であることは間違いありません。

ナイハンチの歴史

本部朝基によれば、ナイファンチは古代から存在していた型の一つで、しかし中国ではすでに忘れ去られてしまったと言われています。一部の伝説によれば、泊村に一時的に滞在していた中国人がナイファンチを伝授したとされていますが、その真実性ははっきりしていません。しかし、本部が松村宗棍のナイファンチについて詳しく記述していることから、19世紀前半にはすでに首里地域でナイファンチが広まっていた、あるいは生まれていたと推測できます。

泊村においては、松茂良興作(1829年 – 1898年)が最初に宇久親雲上嘉隆(1800年 – 1850年)のもとでナイファンチを学んだとされています。宇久の死去した年は1850年であり、したがって、この伝説が真実であるとすれば、松茂良がナイファンチを学んだのは遅くとも1840年代になるということになります。さらに、糸洲安恒が泊村の墓地に一時的に滞在していた漂流者・チャンナン(禅南)から初めてナイファンチを学んだという伝説も存在しますが、これは糸洲の師である松村がすでにナイファンチを教えていたという事実と矛盾しています。そのため、人物や時代に関する情報が一部誤って伝えられた可能性が高いと考えられます。

ナイファンチの型(本村朝基)
ナイファンチの型(本村朝基)*public domain

 

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ナイファンチより要約
URL: http://ja.wikipedia.org/

ナイハンチ(ナイファンチ)初段 図解

ナイファンチの足位置
ナイファンチの型を行うときの足の位置を示した図
Patrick rault, CC BY-SA 4.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0, ウィキメディア・コモンズ経由
ナイハンチ図解
ナイファンチ分解図 (首里手小林流の型を参考にしてます)


※画像は微妙な動きまで適切に表現できていない部分があります。また、流派によってもは形は異なってきますので、ここで示した分解図にせよ、右の説明文にせよ、あくまで参考程度としてください。

①閉足立ちで、左手前に腕の角度は30度程に腕と指先を真っすぐ下に伸ばます②顔だけ右を向き③左足を右足の前からクロスして右足の横に置きながら④右足を肩幅分に右に移動して足を置くと同時に、右掌を上に指先をピンと伸ばして真横に突き出します(背刀受け)⑤右に身体を捻りながら左で肘打ちをします。左拳が右脇の下に収まる様にし、右掌で左肘を押さえる形になります⑥身体の横で左右の拳を向かい合わせる様にして構えます。左腕は身体と水平、左拳の掌は下向き、右腕は脇を締め脇腹に添える様に肘を直角に曲げた状態で、右拳の掌は上向きです。同時に顔は左に向きます。⑦左腕を斜め下に下して下段払い⑧右腕を身体に水平に保ちながら、左方向に拳で突きます(鉤突き)⑨右足を左足の前でクロスして左足の真横に置きながら、左足を肩幅分左に移動して置くと同時に、右手を肩の位置程に曲げて中段外受け⑩今度は左手で中段外受けと同時に、右手は下に下し下段受け⑪素早く左の裏拳を繰り出し、右手は左肘の下で支える様な形に持っていきます。⑫顔だけ左を向き⑬左足の裏側で軽く右足の膝の内側を蹴り上げて、左へ肩幅大に足を置くと同時に⑭左側に捻りながら左外小手で中段外受けの動作を行います。⑮顔だけ右を向き⑯右足裏で左の膝内側を軽く蹴り上げ、⑰右へ肩幅大に置くと同時に身体を右に捻りながら左内小手で内受け⑱顔を左に向け、⑥の動作 ⑲両腕を身体に水平に左へ素早く突きを繰り出します。****ここからは④の動きから反対向きの同じ動きを⑲まで行い****最後は顔は右を向いたまま→両拳握ったまま鼠径部の前で構え→顔だけ正面を向いてから→①の姿勢に戻り→両手を横に添えて結び立ちで終了 → 礼

YouTube「究道館明鳳会キッズ空手教室」によるナイハンチ初段

コメント

  1. […] 「ナイハンチ」または「ナイファンチ」は、空手の型(形)の一つで、古くから空手修行者が最初に習う基本型とされています1。「形はナイファンチに始まり、ナイファンチに終わる」と言われるほど、ナイハンチは空手修行の出発点であり、空手を学ぶ者にとって重要なスタート地点となる型です2。 […]

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